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朝に光を浴びるメガネを半月でやめた話。照度計で測ったら432ルクスだった

の早朝、緑色に光るメガネ型の道具を手に、首をかしげる男性

以前、このブログで「冬場は朝6時にカーテンが開いても外はまだ暗い」ということを記事にしました。

今から1年ほど前の2025年、朝に光を浴びることの大切さを知った私は、冬の朝が暗くなることに備えて「光を浴びるメガネ」を購入したのですが、半月くらい使ったところで使用をやめてしまいました。

そのときの経験から「朝の光を日の光以外のモノでまかなうなら、そのモノが出す光の色だけでなく、明るさを示す数字が明記されているかを確かめたほうがいい」という私の考えを今回記事にしたいと思います。

「朝、光を浴びるメガネ」が欲しくなった理由

私の部屋では、2025年5月の終わりごろから、朝6時に自動でカーテンが開くようにしています。夜は暗く朝は日の光をとりこみたい、という睡眠環境の改善欲求を満たした設定です。

おかげで、初夏の朝6時はもう外が明るく、カーテンが開くと、部屋に朝の光が入ってきました。

とはいえ、夏至を過ぎると日の出は少しずつ遅くなっていきます。「このまま冬になると朝6時では窓の外が暗くなってしまうだろうな…」。そんなことも気になっていなのです。

サーカディアンリズムとよばれる「人間の体内時計」というのは、24時間よりも少し長いらしく、24時間を超えた残りの時間をカットするために、朝に光(ブルーライトを含む太陽光など)を浴びて、そのズレを毎日リセットすることが睡眠リズムを一定に保つために有効であると聞きました(私なりのおおざっぱな説明です)が、当時の私は、これをずいぶん気にしていたと思います。

それは、以前に読んだ吉濱ツトムさんの『ブレイン・マネジメント 脳を自由自在に操る科学的メソッド』(anemone BOOKS)による影響があったからであり、著者がブライトライト(強い光を出す照明)を3台並べて、毎朝20分浴びていると知っていたことも要因の一つです。そこまでして朝の光を浴びる人がいる、という話が記憶につよく残っていたので、当時の自分は、朝に強い光を欲しがっていた気持ちが、なおさら強まっていたと記憶しています。

朝の光で大事なのは明るさだということも、睡眠の講座の教本などで学んでいました。

今あらためて講座の教本(『健康・医療・福祉のための睡眠検定ハンドブック up to date』、以下「ハンドブック」)を確かめると、朝の光は体内時計をリセットするとされ、その目安は2,500ルクス以上と書かれています(p.80)。吉濱さんの本にも、朝10時までに2,500ルクス以上の光を目に入れるよう勧める記述があります(pp.129〜132)。

明るさについては、もう一つ覚えていることがあります。過去に私が受けた睡眠の講座では、人が感じる明るさと、照度計で測った明るさの数字は大きくずれる、というエピソードを紹介していた記憶があるのです。その講座を受けて以来、光の量、特に睡眠に関する明るさは、体感だけではなく数字とともに考えていこうと意識を向けていました。

買ったのは、明るさ不明のメガネだった

ただ、今にして思えば、この「理由」は後付けかもしれないですね。冷静に考えるべきだったと思うものの、せっかくカーテンを自動開閉するよう環境も整えた、ということもあり、冬場に備えて光を浴びるメガネを「焦り買い」してしまいました。

明るさは数字で見るものだと言い聞かせていたのに、Amazonで買ったのは、照度(明るさを示す数字)が不明な製品なのです。2025年9月、自動でカーテンを開閉する環境に変えてから4か月後のことでした。

その製品、日本の正規代理店の公式サイトによると、緑色のLED光を目に向けて照射するメガネ型の道具なのですが、1日30分、7日間使うことで睡眠の環境を整える、とうたっています。

ただ、その製品の公式サイトを見ても、照射光の明るさを示す数字(ルクスなど)も、使う時間帯の指定も見当たりません。

実は買う前にも、明るさの数字を探してはいました。でも見つからなかったのです。それでも、当時の私は「欲しい」という気持ちが勝ってしまい、それを買ってしまいました。

半月使って、やめた

それを使ったのは半月ほど。感覚的に、お試し期間としては短すぎるという実感があったものの、自分でも不思議なくらいあっけなく使用するのをやめました。メーカーの言う「7日間」は超えて使用していたのに。

1年ほど前の話なので、何時ごろにどう使っていたのか、細かいところは覚えていませんが、それでも、やめた理由ははっきり覚えています。

やめた理由は2つあります。光が足りないという実感があったこと。そして、目が覚めたという実感がなかったことです。

前述の吉濱さんは、ブライトライトを3台並べて浴びていました。それに対して私が頼ったのは、メガネに付いた小さな光だったのです。

照度計で測ってみた

では、その小さな光は、どれくらいの明るさなのか。この記事を書くにあたって、照度計で測ってみました。

2026年10月、部屋を真っ暗にしてそのメガネを点灯させ、光が出る部分に照度計のセンサーをできるだけ近づけて測っています。本体と照度計の出っ張りがぶつかるため、数ミリのすき間は残ったままです。光を照射する面とセンサーの向きをそろえ、表示がいちばん高くなったところを読みました。

読み取った値は、432ルクスです。

そのメガネを自分がかけたときの目の位置では測れていません。照度計に厚みがあり、目の位置にセンサーを置けないためです。とはいえ、目に届く光は測定値よりも小さいのではないか、と私は予想しています。

432ルクスがどのくらいの明るさなのか、資料の数字と並べてみましょう。

  • 夜の家庭の照明は、目に入ってくる光で100〜200ルクスほど(ハンドブック p.75)
  • 朝の光の目安は、2,500ルクス以上(ハンドブック p.80)
  • 屋外は、曇りの日でも10,000ルクスほど(『SLEEP PLANNER 2 睡眠の応用知識①』pp.96〜97)

数字だけを見ると、432ルクスは、朝の光の目安の6分の1ほどです。

ただし、ルクスは明るさを表す数字で、体内時計への働きの強さをそのまま表すものではありません。しかも私が買ったメガネの照射光は緑色なので、432ルクスと2,500ルクスをそのまま比べてよいのかは、私には分からないのです。私に言えるのは、明るさの数字としては目安に届いていなかった、というところまでだと考えています。

次に光を浴びるモノを選ぶなら

私が買ったモノ(それ、であり、光を浴びるメガネのこと)も、フィットする人がいるのかもしれません。ただ、この記事で私が言えるのは、「私には実感がなかった」ということだけです。

それでも次に、朝の光を太陽光以外のモノでまかなうなら、私はそのモノを買う前に、明るさが数字で示されているかで判断します。比べ方に限界があっても、ハンドブックも吉濱さんの本も、朝の光の目安を明るさの数字で示しているからです。数字が示されていなければ、メーカーに問い合わせるか、実際に測った人の記録を探そうと思います。

まとめ

この記事で確かめた事実は、次のとおりです。

  • ハンドブックでは、朝の光の目安は2,500ルクス以上です。吉濱さんの本にも、同じ数字が出てきます。
  • 私が買った「光を浴びるメガネ」のメーカー公式サイトには、照度が数字で明示されていなかったようです。少なくとも簡単に見つけることはできませんでした。
  • 光の照射部分にほぼ密着させて測っても、432ルクスでした。
  • 私は半月ほど使い、照度が足りないと感じてやめました。

そのうえで、いまの私の考えは次のとおりです。

朝に浴びる光を太陽光以外の「モノ」でまかなうなら、そのモノが出す光の色だけでなく、照度(明るさを示す数字)が明記されているか確かめたほうがいい。

明るさは数字で見るものだと知っていても、「欲しい」が勝つことはあります。私がそうでした。だからこそ、買いたい人は、買う前に一度そのモノの明るさを示す数字を確かめてみてください。

なお、つらい不眠が続くときや、日中に強い眠気があるときは、医療機関に相談してください。

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